介護職の資格を働きながら取得する

資格取得支援の有無

求人情報に「資格取得支援あり」と記載されている場合、その職場は職員が資格を取得することを推奨しています。資格を持っていない人への支援だけでなく、有資格者が上位資格を取得する際の支援を行っているケースもあります。費用面での支援や、勉強の時間を確保するための労働条件の支援というように内容は様々です。例えば、「通信教育の費用補助」「受験料の補助」「試験会場への交通費の支給」「勉強時間確保のためのシフトの考慮」「受験日の特別休暇扱い」などが挙げられます。

様々なメリット

資格取得支援をしている職場で働くことができれば、当然ながら資格取得のハードルは低くなります。キャリアアップを目指す介護職にとっては魅力的な条件でしょう。例えば、介護福祉士国家試験を受けるためには3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必須です。働きながら資格の取得を目指す場合、費用や労働条件に関する支援があるのは非常に助かります。また、自分と同じように資格の取得に向けて頑張っている同僚と働くことになるので、モチベーションの維持にもつながります。同じ志を持った者同士で協力することで、試験の合格率も上がるでしょう。

事業所にもメリットがある

資格の取得を支援するのは、事業所にとっても大きなメリットとなります。当然、費用の負担などはありますが、資格取得支援を行うことで競合他社との差別化が図れ、優秀な人材が集まってきます。目標設定をして、資格の取得に向けて前向きに取り組む人材は普段の業務に対しても意欲的なので介護の質が向上します。安定的な人材確保にもつながり、結果的に事業所としては様々なメリットを得られます。

注意点も押さえておこう

職員と事業所、双方にメリットのある資格取得支援ですが、注意点もあります。費用の補助について期間や受験回数に制限を設けている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。求人情報には細かい条件が掲載されていないケースもあるので、面接の際などに具体的な内容を聞いてください。また、資格取得支援のある職場は競争率が高い傾向にあります。そのため、求人情報を見逃さず、自分の熱意を上手にアピールする術を学ばなければなりません。