介護職は個人目標を持ちながら日々の業務に取り組む必要があります。介護職はルーティン化された業務をこなす機会が多く、単調な作業の繰り返しになりがちですが、だからこそ介護の本質を見失わないようにしなければなりません。
介護職として活躍している人のほとんどは明確な個人目標を持ち、その達成に向けて日々取り組んでいます。まず、個人目標を立てることで仕事をする意味が明確になります。本来あるべき思考として、利用者の自立支援やニーズの尊重を忘れてはいけません。介護業界は慢性的に人手不足の状態で、時間に追われながら仕事をすることも多いでしょう。しかし、それを理由にして介護の本質を見落としてしまうと、より一層の現場の負担が増えてしまいます。目標設定をしていれば、利用者にとって本当に必要な支援を見極めることができ、自分の思考も前向きになります。
何事にも目指すべきゴールが設定されていれば、それに向かって頑張ろうというモチベーションが生まれます。他人から指示された作業に取り組むだけでなく、自分が決めた目標に対して取り組むことで充実感や達成感を得られます。介護職は直接的に人の役に立てる社会的意義の大きな仕事です。誰にでもできることではありません。目標設定をすれば自分の仕事に胸を張ることができます。特に介護職は自信を持っていない人が多い傾向にあります。介護職に対する社会のイメージがあまりよくないことも影響しているかもしれません。しかし、自分の仕事に対して疑問を抱いてしまうと、当然ながら質の高い介護を提供することはできません。個人目標を立てて前向きに取り組んでいきましょう。
目標設定をして、それに対して期限を設けることで達成するまでの計画を立てやすくなります。自分が今取り組むべきことや身につけるべきスキルを明確にすることで、効率的に物事を進められます。業務の効率化やスキルアップにつながる点も、目標設定をするメリットの1つです。
また、具体的なキャリアプランが見えてくるようになります。「リーダーになりたい」「施設長になりたい」といった希望がある人こそ、目標設定をしなければなりません。目標を明確にすることで、必要なスキルや経験が見えてきます。今後クリアすべき問題点も見えてくるでしょう。長期的な目標を設定するだけでは漠然としたキャリアプランしか見えてきません。しかし、克服すべき点が明確になれば段階的にキャリアプランを計画することができます。